ゴールよりパスワーク?
2008/05/31 08:59

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キリンカップ2008
日本VSパラグアイ

日本スタメン
GK 楢崎
DF 阿部、寺田、闘莉王、長友
MF 憲剛、啓太、俊輔、山瀬、遠藤
FW 巻

キックオフ
立ち上がり、いきなりパラグアイにCKを与えるも闘莉王がクリア。

闘莉王のカットから山瀬へ、山瀬がシュートもブロックされる。
更に啓太の縦パスから俊輔のシュート、ブロックされる。

右サイドで俊輔がキープし、阿部にパス。阿部は山瀬にパスし、憲剛、巻とダイレクトで繋ぎ裏を取った山瀬に繋がるも、山瀬はシュートを打ち切れず。

山瀬が遠藤にパスし、遠藤がオーバーラップした長友に縦パスを出すも、相手のカットでCK。

寺田から、巻。巻が憲剛に落とし、オーバーラップした長友にサイドチェンジも届かず。
憲剛のパスから俊輔が、長友に長いグラウンダーのパス。長友がファールに合いFK。

俊輔のFKはGKが弾き、スローイン。

更に俊輔、山瀬、憲剛らが細かく繋ぎ、俊輔がクロス、闘莉王のヘッドはGKの正面。更に俊輔から巻と繋がるが、巻はDFの懸命な守備に合いシュートを打てず。

阿部のロングパスから巻を狙うも、ゴールラインを割る。

遠藤、山瀬と繋いで、憲剛のミドルはブロックされる。

更に阿部が俊輔に対して、空いたスペースに向け浮き球のパス。俊輔はクロスを入れるが、クリアされる。

パラグアイのCK、ヘッドを打たれるが、味方に当たり、こぼれ球を打たれるも、バーの上。
日本の攻撃、啓太から巻、巻が落とし憲剛がミドルを狙うがGKに防がれる。

前半終了。

後半、日本選手交代、遠藤に代わり松井を投入。

立ち上がりパラグアイにCKを与えるも、寺田のクリア。

松井がキープし、憲剛にパス。憲剛は右の俊輔にパス。俊輔は持ち込み、オーバーラップした阿部にパスし、阿部が難しい体勢でクロスも相手のクリア。こぼれ球に対し、啓太がキープし、松井にパス。松井は憲剛にパスし、憲剛は裏を狙ったパスを出すもののクリアされ、カウンターを狙われるものの長友が体を張って阻止。

俊輔のサイドチェンジから憲剛へ、憲剛が速く低いクロスを上がるが、シュートに至らず。

山瀬が相手からボールを奪い、粘ってファールを誘い、FKを得る。
憲剛がフェイントし、俊輔が狙うもボールが落ちきらず、バーの上。

細かいパスを繰り返し、俊輔が巻にクロスを上げるが、巻がシュートミス。その後、俊輔がシュートを打つが、ブロックされる。

日本選手交代、巻から高原。啓太から長谷部に選手交代。

パラグアイのFK、左足で強烈なシュートを楢崎が何とか弾く。こぼれ球を狙われるが、運よくバーの上。

阿部から長谷部、そして阿部がクロスもGKの正面。

更に、長谷部のパスから松井へ。松井が速いクロスで走りこんだ高原を狙うが、相手の守備もあり、合わせることができない。

日本選手交代、阿部に代え駒野を投入。

投入された駒野がいきなりクロスを上げるが、高原が痛恨のトラップミスでチャンスを潰す。

パラグアイもカウンターからチャンスを得て、闘莉王のハンドでFKを得る。
角度の無い位置から狙うも、バーの上。

パラグアイの右サイドの攻撃、縦パスから裏を抜けた選手に対し、闘莉王のスライディングでピンチを救う。

日本選手交代、山瀬に代え嘉人を投入。

長谷部の縦パスから長友へ。長友が嘉人に繋げ、嘉人が切り込んでシュートを狙うが、バーの遥か上。

嘉人が右サイドでキープ。嘉人がドリブル突破で一人かわし、低いボールを入れるが、松井に届かず。CKへ。
俊輔のCK、GKが何とか弾き出す。

日本選手交代、憲剛に代え今野。

パラグアイ、闘莉王と楢崎の間に浮き球のパスを出すが、闘莉王のカバーと楢崎の捨て身のセービングで死守。
俊輔がキープし、嘉人にパス。嘉人が持ち込み、シュートもGKがキャッチ。

サイドの混戦から、松井のパスから長谷部、長谷部がクロス。
嘉人に渡り、再び中に入れようとするも、ブロックされ、CKへ。

ロスタイム、パラグアイの最後の攻撃を耐え、試合終了。

日本、スコアレスドロー。

総括すると、俊輔や憲剛が入ったことによりフィールドを広く使うプレーを見られたのは良かったが、試合を通してみるとお客さんに対し、点を取って勝つサッカーを披露するというのが感じられない、綺麗なパスを披露するだけのサッカーをしているように感じられた。

守備はセットプレーからシュートシーンで、流れから決定的なシュートチャンスを与えなかったとこは良かったものの、楢崎が弾いたこぼれ球に対しての寄せであり、闘莉王がカットした後のパスミス等の各選手のミスは反省、修正すべき点といえよう。

攻撃に至っては、コートジボアール戦よりかは緩急をつけたプレーとフィールドを広く使うプレーはできたと思うし、憲剛がミドルを狙うシーンは積極性が感じられた。ただ、巻がポスト役に徹したとはいえ、唯一のシュートが俊輔のクロスに対してのシュートミスだけで、高原は駒野のクロスをトラップミスと肝心な所で、決定機を逃した所は進捗に受け止めて欲しいし、4-5-1のフォーメーションにおいてのトップとトップ下の連携をもっと深めて欲しいと感じた。それから、闘莉王や嘉人のようにもっと全員が点を決めたいという気持ちを全面に出して欲しいと思う。

GK楢崎は、コートジボアール戦同様、安定していたし、FKでの無回転シュートにも対応したという点では現在の好調ぶりをこの試合でもアピールできたのではないかと思う。

センターバック、寺田に関しては1つクリアミスがあったものの、ハイボールやロングボールでの競り合いにはいち早く対応していたと思うし、エアバトルに強さを見せていたという点では、この試合に限っては及第点を与えられるが、バーレーンのフバイルのようなスピード系のFWがいた場合、どうなるかというとこでは疑問点がつくだろう。

闘莉王は1対1の守備やカバーリングで、奮闘した守備をみせていたし、攻撃でも決めなければいけないシーンではあったが、俊輔のクロスへのヘッドと攻守に存在感をみせていたと思う。ただ、インターセプトした後のパスで相手にカットされる部分があったので、ビルドアップと次に繋げるパスの正確性を身につけて欲しいとこ。

サイドバック、右の阿部は守備では危うい場面を作らなかったとこと攻撃では縦へのロングパスとクロスを何度か上げていたが、オーバーラップが少ない印象。無難にこなしていた印象が強い。

左の長友はマークのミスがあったものの、90分絶えず運動量をアピール。カットされた後のカウンターを阻止した部分は良かったが、この試合はオーバーラップをするものの、クロスを上げられなかったことに対しては不完全燃焼とも捉えられる。

ボランチ、啓太はポジショニングも良かったし、前線の選手に向けてのパスもまずまずといったとこであるが、まだコンディションは上がりつつも、本調子にはもう少し時間がかかるとこであろう。

憲剛は何度も起点となるパスで攻撃を演出していたし、ミドルを打つシーンでも積極性を感じられた。かなり前でプレーも多かったので、この試合では思う存分アピールができたのではないかと思う。

遠藤に関しては、前半のみだが確実にパスを通してチャンスを演出し、ダイレクトプレーで繋ぐ場面で一役を担っていた。

俊輔は一人存在感が際立っていた印象で、サイドチェンジやクロスで何度もチャンスを演出し、ダイレクトプレーで繋ぐシーンだけでなく、フィールドを広く使って攻撃を演出していた。もっと松井や山瀬と連携を深めていけば、攻撃に幅をもたらすことができるので、限られた時間でのコンビネーションの確立が急務である。

山瀬、前半でのシュートを打ち切れなかったシーンや得意のドリブル突破でチャンスを演出することができず、持ち味が発揮できなかった印象が強い。また、このフォーメーションで巻の役割を考えれば、裏を抜ける動きを求められるし、トップに入いる選手との連携も深めて欲しいところ。

巻、ポストプレーでチャンスを演出し、前線からのプレッシャーと泥臭くプレーしており、コンディションの良さは伺わせていた。ポジショニングはよかったが、シュートを打ち切れないシーンやシュートミスは、反省すべき点である。

松井、キープして、パスやドリブルで何度かチャンスを演出していたのだが、まだ持ち味を発揮し切れていない印象であるし、連携不足の感が否めない印象。

嘉人はサイドでのドリブル突破とシュートで終わらすシーンを考えると、終盤で1番点を取りたい意欲は見せていた。

駒野は1本、いいクロスを上げたが高原のトラップミスで潰され、長谷部は何度かリズムを作った印象。

キリンカップの2戦、優勝はしたものの、長友の台頭といった部分で収穫のあった大会であると思うが、かなり課題が浮き彫りとなった大会となった。

最後に一言、綺麗なパスワークでゲームを作ることは全く否定しないが、特にFWの選手がもっと点を取りたいという戦う気持ちを全面に押し出したプレーをして欲しい。

綺麗な日本ではなく、強い日本を魅せて欲しい。

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