We are Reds !!
2007/01/22 06:21
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- [ 浦和レッズコンテスト コラム部門 ]
県庁所在地なのに、主要鉄道の特急が止まらない。
それだって、地元の人間しか知らないし、特に気に留める事柄でもない。
ただ自分が住んでいる土地。
いつでも引っ越せる、愛着もない街。
住所を書く時も、何の感慨もない故郷。
多くの住人たちにとって、Jリーグが出来る前の浦和は、そんな街だった。
私にとっても同様。
より便利な東京にいつ越そうか、漠然とそんな事を考えていた時。
朝の駅ホームで、スポーツ新聞の片隅に、小さく載っていた記事に目を留めた。
「JSL一部三菱が、浦和をフランチャイズにJリーグに参加」
はっきりとは覚えていないが、そんな主旨の記事。
何年か前から、日本にプロサッカーリーグが出来る、という噂は聞いていた。
でもそれは、自分にとっては関係のない話だと思っていた。
愛着も意識もしていなかったけれど、浦和に生まれ育った私にとっては、自然と、必然とサッカーは身近なものだった。
近所の少年たちは毎日のように空き地で、日曜には小学校の校庭でサッカー少年団としてボールを蹴っていたし。
近所の公立高校のサッカー部の練習試合だって、通りかかればじっと試合を見る。
それが浦和では日常の風景だった。
私もそうだけれど、浦和の人たちは、自分が浦和市民という意識はなくともサッカーが絡むと浦和はサッカーの街だ、となんとなく思っていたのだ。
でもそれ以上でもそれ以下でもなく。
プロリーグができるなら、浦和にもサッカーチームがあったらなと心では思っていても。
それが現実になるなんて、普通の浦和市民はまったく思ってもいなかった、と思う。
浦和にサッカーのプロチームが来る!
「やった!!」
駅のホームで思わず声を出してしまった。
その時はまばらだった他の乗客にいぶかしげに見られて、思わず開いた新聞で顔を隠し、そのまま電車が来るまでにやけっぱなしだった。
嬉しい。
心の底からそう思ったけれど、でもそれはただ単に、近所でプロサッカーが見られる。
ほぼその喜びだけだった。
そして1992年、秋。
Jリーグの前哨戦とも言える、天皇杯予選とナビスコカップが開幕した。
当時の日本のサッカーのトップリーグといえば、企業のクラブチームが細々と開催していたJSLというリーグ。
が、天皇杯で大学生に負けてしまうチームもあるような、正直チケットを買って観ようとは思えない、それはもうつまらない試合ばかり。
ところが、である。
Jリーグに参画を表明したチームは、それなりの補強をし、何よりプロとしてサッカーができるという喜びにあふれた選手たちの頑張りが見える、中々に楽しめる試合をするようになっていたのだ。
近くでサッカーが見られる喜びだけで、幾度か、なんとなく競技場に足を運んでは試合を観戦した私は、Jリーグの開幕を楽しみにするようになっていった。
しかし、まだその時点では明確に、「三菱浦和フットボールクラブ」を応援しようとは決めていなかった。
自分が楽しめるサッカー。
心から応援できると思えるチーム。
そうでなければ、見続けることはできないから。
そして天皇杯の準決勝。
強豪読売ヴェルディ相手に、善戦をくりひろげた「浦和レッズ」。
赤いフラッグがひしめくスタンド。
大きな希望を秘めているように感じた瞬間、私は浦和レッズファンになった。
長い日本サッカー冬の時代から抜け出せる。
いよいよ待ちに待った、Jリーグ開幕。
世間はJリーグに熱狂した。
しかし、我が浦和レッズは・・・。
ご存知の通りである。
それでも、レッズを応援し続けた理由。
それは最初はネガティブな感情から始まった。
JSLのチケット事情を知っていた私は、まさかあんなJリーグバブルが起こるとも思っていなかったので、チケット入手には本当に苦労した。
そんな事情だからこそ、生で観戦できる数は限られているのに。
負けて負けて負けて、とにかく、負け続けた。
あげくの果てに、ついこの間までJSL2部だったチームに、目の前で優勝を決められるという屈辱を味わわされたのである。
自分がスタジアムにいない時に勝たれては、勝利の喜びを味わえない。
そのためには、通うしかない。
そう思い頑張って足を運んだホームスタジアムで。
目の前で優勝の喜びに沸く相手チームの選手、スタッフ、サポーター。
勝利の喜びも数えるほどしか味わっていないのに、最大の敗北感をこんなに早く思い知らされた現実に愕然としつつ。
サッカーどころ「浦和」を掲げているプロチームに、強い憤りを感じた。
許さない。
このままでいる事は、絶対に許さない。
優勝の喜びを与える義務が、あなたたちにはあるのだ。
だから、優勝するまで、本気で応援する。
ただのサッカーファンが、レッズサポーターに変貌した瞬間だった。
その後も負け続け、迷走した浦和レッズ。
ヤケ酒を何度くらったか知れない。
でも、スタジアムで、チケットが手に入らない時はTVで。
声援を送り続けているうちに、いつしか私は、浦和レッズに、浦和に、限りない愛情と愛着と誇りを感じている自分に気がついた。
母性本能のなせる技か。
出来の悪い子ほど可愛いものだからか。
勝っても負けても、ただのほほんと生きているだけの人生だったら体験できない様々な出来事を、感じることのできない感情を、出会うことのない人たちとの出会いを与えてくれる、浦和レッズ。
そんな可愛いチームが、すぐそこに、わが街、浦和にある。
こんなエキサイティングな人生が味わえる県庁所在地も、限られているではないか。
今はもう、どこにも越そうなんて思わない。
もしかして、他の土地に行かなければならなくなっても。
最後は必ず浦和に戻って来る。
そう、思わせてくれたのは、浦和レッズ。
今では出来が悪いどころか、文字通りJリーグを代表するチームになった、浦和レッズ。
可愛いチームじゃなくて、頼もしいチームになりつつある、浦和レッズ。
あの夏の日、誓った思いはかなえられたけれど。
今はもう別の誓いが胸にある。
浦和レッズが世界にその名を刻むまで、応援し続ける。
お婆ちゃんになっても。
でも誓わなくったって、きっと、ずっと、変わらない。
生涯レッズサポーター。
だって私も、浦和レッズなのだから。
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コメント
はじめまして。
>浦和レッズが世界にその名を刻むまで、応援し続ける。
今年が最初のチャンスですね。
ガンバファンですが、日本の代表としてACLでのレッズを応援します。
ろべると・ばっじお
[2007/01/24 21:10]
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◆ろべると・ばっじおさま
はじめまして、コメントありがとうございます。
素敵なHNですね!小宮悦子さんほどではありませんがファンなので、ちょっとドキドキしてしまいました(笑)
ガンバファンの方にそう言っていただけるのは大変嬉しいです。
ありがとうございます。
07シーズンも開幕まであと一月ほどになりました。
その前に、前哨戦がありますね。
とても楽しみです…でもまたしても東京での試合で、ガンバサポの皆さんにとってはアウェー感が強くなってしまいそうで、残念といいますか申し訳ないと言いますか…。
せめてエコパあたりでできたら、一番いいのではと思ったりもしますが…。
とにもかくにも、両チームにはいい試合を期待したいです。